手術の内容決定 [手術前検査]
2010年6月
検査の結果の説明の後、
説明用紙を使って、治療方針を決めました。
まず、病気のまとめです。
最初、乳房の癌について、
主治医先生、ステージⅡbと、ひとまず記入されました。
そのあと、リンパ節転移の説明をしながら、
カッコ書きでⅢaと記入されたのでした。
リンパ節転移がLebelⅡと聞いた段階で、わかっていました…
でも、主治医の書き方と言い方が控えめだったので、
穏やかに受け止められました。
このお方のお人柄を語っているようなやりとりでした。
大事な話の間にもかかわらず、
ワタクシの第一印象も捨てたもんじゃないわ、
と悦に入ってしまっていました。
診察の会話は淡々としているのですが、
主治医にはラブリーなところがあるに違いないと踏んでいて、
そんな一面を見るのも実は毎回の診察で楽しみにしているんです。
話がそれました…
次に治療方針の話です。
まず、術後化学療法の選択の確認。
そして、切除範囲の決定。
全摘を決めました。
半分の範囲を切るため、残しても形は大きく崩れること。
放射線治療が必要であること。
再発のリスクが年○%(忘れました)の割合で増えること。
全摘であれば、再建が可能なこと。
理由は、そんなところです。
他に、
リンパ節の切除範囲、ドレーンの装着、
手術後に懸念される合併症のこと、
術後の補助療法についての説明がありました。
これで、手術の内容は決まりました。
診察の後、看護師さんから、
入院時に提出する書類を渡されたり、
説明の補足を受けたりしました。
あとは、入院の日を待つだけとなりました。
さらに腫瘍が…。 [手術前検査]
2010年6月
手術前の検査が一通り終わり、いよいよ、
結果の説明と、手術の方針の決定のために、
主治医に会う日になりました。
前の診察の時点で、術前でなく術後に、
抗がん剤治療を行うことは決めていました。
(抗がん剤が効かないまま半年後を迎えるリスクより、
現時点であればまだ有効だと思える選択肢、外科手術を選びました)
乳房温存については、半ばあきらめていたものの、
検査結果を聞いてから決めることを伝えてありました。
その日は、母だけでなく父も一緒で、
父は、主治医と、初の対面だったと思います。
(この歳で、親の付き添い…なんていうと気恥ずかしいのですけど、
付き添ってもらえる状況であることを素直に感謝しています)
まず、検査結果について説明がありました。
骨シンチの検査では、転移は見当たらないとのこと。
そして、MRI検査の結果をプリントしてもらうと、
そこには予想もしていなかった事実が記入されていました
“さらにもうひとつ腫瘍があります” と … ( ̄□ ̄;)!!
最初の腫瘍は乳房外側の上方で、
新たに見つかったのは外側の下方。
腫瘍の範囲は外側半分に及ぶということに
MRIよりも前の検査では、
少しも見当たらなかったというのに、
さらにそんなものが出来ていたとは
新たな腫瘍は5ミリくらいとのことですが…
自分に癌ができやすいと知ったこと、そして、
ごく初期の乳がんは見つけにくいものなのだという事実を、
身をもって体験したこと。
(一般的に見つけにくいというわけではなく、
ワタクシにできた癌がそうなのかも知れません)
その2つのことが、ショックでした。
さらに画像を見ながら、
リンパ節の転移が複数あるとの説明が。
しかも、levelⅡにまで広がっていると。
ワタクシの場合、試練が与えられないと本気になれない、
というか、現状に甘んじる(ナマケモノってことです)ところがあるので、
難題が与えられてしまったのでしょうか…
(あくまでも、ワタクシの場合の話です)
それぞれの人に起きることについて、
試練の難易度具合は決めるものでないとは思っています。
軟弱かもしれませんが、この時点でそのことが、
ワタクシにとっては試練だと感じたのです。
(若干脚色気味です…)
ただ、目の前にあることを、できるところから、
片付けていくしかないのでしょうね。
(癌経験のある親友から教えてもらいました)
ショックではありましたが、まずは受け入れて、
今後の治療について話し合うことにしました。
長くなりましたので、続きはまた…
お付き合いいただき、ありがとうございました。
手術まで、2週間 [手術前検査]
2010年6月
手術の日程の連絡が入り、それから入院までの
2週間があわただしく過ぎました。
MRI検査は、滞りなく。
ずーっと聞こえていたBGM的役割の、
パーカッションみたいな音楽(?)が、今でも記憶に残り、
似たようなリズムを聴くと、あのときの心境がよみがえります。
うつぶせのあの姿勢で、約40分。
若い(!)から何とかなったのでしょうが、
ご年配の方は大変なのではないかと思う余裕も。
それにしても、病気だとわかって受ける検査っていうのは、
何だか哀しい気持ちになりますね…
骨シンチも滞りなく。
注射が上手でした。
検査の間、何度か眠りに落ちました。
目の前に機械が接近して圧迫感を感じたので、
眠っていたほうが平和にやり過ごせたのかも。
動いたりしなかったのかな?と、今頃、気になっていますが。
麻酔科の診察は、形式っぽく簡単でした。
こうして、手術前のスケジュールをこなし、
その3日後に、検査結果・手術の説明がありました。
結果について、もちろん不安はあったのですが、
もう、それほど驚くような内容は出てこないだろうと、
なぜだか知りませんが高をくくっていました。
ところが、その楽観的な予想は、
見事に外れてしまったのです。
勘の良さには、自信があったんですが…
撤回したほうがいいのかもしれませんね…